宝の石図鑑 キャシタライト 祭器にも食器にも
キャシタライトは錫(スズ)石と呼ばれる。錫という金属は、古くから利用されてきた資源の一つである。青銅器といえば歴史ファンでなくてもぴんと来るだろう。
銅と錫の合金で、実は十円玉もオリンピックの銅メダルも、青銅製であり、弥生時代頃の遺跡から祭器として出てくる青い銅鐸(どうたく)は、長い年月で表面が錆びてああいう色になっているだけで、本来は赤みを帯びた「赤銅色」だった。
他にも金属をくっつけるための鉛との合金「ハンダ」として利用されてきた。学校でラジオなどを作る時に、不慣れな手つきでハンダごてを扱った思い出のある人も多いと思う。
合金に使われる脇役的な存在の金属であるが、錫でできた食器は高級品である。特に冷たいものを飲むためのグラスにはぴったりで、個人的には小さなビールグラスとして重宝している。また料理店では、日本酒の熱燗(あつかん)をつくる「ちろり」として使われるなど、食に欠かせない金属でもある。
自然の中では、主に酸素と結びついた錫石として産出し、水晶に似たトンガリ頭と強い光沢が特徴だ。京都府産が結晶も大きく、美しさに定評がある。(藤浦淳)【関連記事】 辻惟雄さん、現代の美術界「新しいもの作り出すのは難しい」 「平成の大修理」進む姫路城 寒風耐え春を待つ ポンペイ遺跡の壁崩れる イタリア世界遺産 かわいい袴姿 世界遺産で百人一首 インカ帝国のナイーブなバラ インカローズ 首相の元素占い
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